2009.05
北海道 支笏湖
「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」
Task
総合プランニング/コンセプトワーク/ロゴデザイン/内装・意匠設計 /サインデザイン
レストラン器デザイン/室内着・制服デザイン/販売ツールデザイン /家具・備品コーディネート
水の癒し力
観光ホテルと呼ばれた古い温泉旅館を「リゾートスパ」という新しいリゾート業態にリノベーションすることをミッションとしました。
「水の謌」の名前の由来は、日本の湖の中でも優れた水質を誇る蒼い神秘の湖「支笏湖」のイメージから生まれました。
スパという言葉は「水」から派生している言葉で、水をあらゆる生命の存在の源とみなした古代の人々にとって、水は神聖なものであり、水は生命の根幹でした。湖と森に囲まれた美しい環境に、美と健康をテーマに、心と体を癒す食、温浴、フィットネス、睡眠をプログラムした企画を空間やサービスに盛り込みました。支笏洞爺国立公園内にある建物は、環境条例が厳しいのですが、以前の建物のイメージを残さず、柱だけを残し改装していきました。水を感じられるように回廊を作り周りに水を配したり、ゆったりとした庭をつくったりと水の謌という名前にふさわしい建物に変えていきました。
「水の謌」は、湖のある風土を大いに生かし、鶴雅グループの道央進出の足がかりとなりました。
日本最北の不凍湖、支笏湖は恵庭岳、不死岳、樽前山、紋別岳の噴火でできた湖で、アイヌ語で大きな窪地を意味する「シ・コツ」に由来しています。
支笏湖の水の色は支笏ブルーと呼ばれています。毎年1月の終わりから2月かけて開催される氷濤祭りの美しいブルーの氷のオブジェたちは支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせて作られます。まさにこのブルーが水の謌のブルーとなりました。
水の音が響く水琴窟のあるウエルカムラウンジから回廊を渡って宿泊棟へ。
アイヌ語で水をワッカ、火をアペと言います。水琴窟のあるウエルカムラウンジをワッカ、暖炉のあるラウンジを囲炉裏という意味でアペソと名ずけました。
アペソには鹿皮をなめしたビッククッションがあります。そのクッションに包まれ、人は本を読んだり、ワインを飲んだりとまったりします。
アイヌ語で水をワッカ、火をアペと言います。水琴窟のあるウエルカムラウンジをワッカ、暖炉のあるラウンジを囲炉裏という意味でアペソと名ずけました。
アペソには鹿皮をなめしたビッククッションがあります。そのクッションに包まれ、人は本を読んだり、ワインを飲んだりとまったりします。
北海道のもっとも気持ちの良い季節は庭を楽しみたい。夏にはハンバーガーショップを開店させます。
客室も外気を楽しめるように開放的にしています。