2008.06

北海道 屈斜路湖

「鶴雅ナチュラルオーベルジュ昊」

Task

総合プランニング/コンセプトワーク/ロゴデザイン/内装・意匠設計/サインデザイン

レストラン器デザイン/室内着・制服デザイン/販売ツールデザイン/家具・備品コーディネート

北の国のスローフード、スローライフ

本当の贅沢というものがあるとすれば、広い緑の大地を存分に駆け巡る事、大きな木の下で風の子守唄を聞きながら眠る事、採れたての野菜をほおばる事。その贅沢を実現させてくれる屈斜路湖にあるオーベルジュ・昊(そら)。

コバルトブルーの湖で知られる屈斜路湖に流れ込む釧路川をカヌーで下る時、太陽と緑の隙間を縫って流れる川面を通る風の何と心地の良いことか、川に舞い降りる青鷺、川底のクレソン、この上も無い自然の歓迎を受ける喜びがあります。

この自然の大地にカナダから取り寄せたという大木で作られたログハウスを譲り受け、宿泊施設として作り直すことになりました。「昊」とは太陽が最も高い夏の空の事を言います。その字の成り立ちのごとく天の上のお日様が登っているような突き抜けるような青い空がここにあります。

たった二部屋しかない施設ですが、その目の前には駆け出したくなる草原が広がっています。何もないことの贅沢を存分に感じられます。この施設は冬の大雪のため四月から十月まで営業です。

屈斜路湖には、ネッシーに名を借りたクッシーが住むという逸話があります。日本最大のカルデラ湖で、全面氷結します。総延長5k~10k にもなる御神渡りには、圧倒的な神秘さを感じます。白鳥の飛来地としても有名です。冬の厳しい気候ゆえに春から夏にかけてのカヌーやツーリング、フィッシングに多くの人が集まります。

カナダから輸送されたを木材で作られたログハウスを宿泊施設に変え、レストランやガーデンデッキを併設しました。
おおらかな自然にふさわしい大草原の小さな家のような温かなオーベルジュになりました。

新たに併設されたレストランは「昊」のテーマカラーであるブルーを基調にしています。窓の外には走り出したくなるような大草原が広がります。

ウエルカムラウンジ。レストランのウエイティングルームにも用いられ、夜はバーラウンジとなります。

一部屋にツーベットルームを備えた二つの客室。
それぞれをベリーとハーブという名前にし、ベリーの赤紫色とハーブの緑色をテーマに客室を作りました。

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