チームワークと分析とインスピレーションとから

どんな企画の仕事でも同様なワークフローがありますが、ことに旅館やレストランなどの商環境の仕事は、単に良いデザインだけでなく経済的な成果が必要とされます。そのためには、資金はもちろん、事業リーダーとなる人物の存在が必須です。資金なくして事業はできませんし、良い事業にするためには、事業者やスタッフとのチームワークが大切です。その条件が揃ったらあとは、分析を行い、最もこの事業の強みとなるものは何かを考えます。その時には、ふとしたインスピレーションが鍵になることがよくあります。 以下に仕事の進め方を示します。

旅館つくりは一貫したコンセプトで

旅館づくりには、沢山の仕事があります。事業計画にのっとった企画から始まり、コンセプトつくり、ネーミ ング、ブランドイメージ、そして設計、各所の意匠デザイン、そのコスト計算、サービス、オペレーション、料理、備品や制服に至るまで実に多種多用な範囲にまで及んでいきます。

これらをコンセプトに沿って、バランスをとりながら作っていきます。

郷土力を作り出す旅館へ

私の考える旅館づくりは、風土を地においた商環境づくりです。自然環境を生かすことはもちろん、その地域の歴史、民族性、言葉、文化、工芸、そして食を生かしてこそ、独自な旅館が生まれ地域の観光活性の役割を果たすものと考えています。旅館がもたらす地域貢献とは雇用はもちろんのこと、地域の持つ資産の循環です。

これまで手がけてきた旅館は、地域の新しい価値を見出すものへと成長しています。

ワークフロー

  1. 1,条件確認

    事業に必要な資金、人材の確認をします。

    • ・チーム編成
    • ・役割分担
  2. 2,分析

    ・自然環境(風土/気候)
    ・社会環境(人口/経済/歴史など)
    ・市場特性(類似産業/競合産業など)
    ・企業特性(特化したものは何か)

  3. 3,コンセプトワーク

    分析とインスピレーションで作ります。

    • ・コンセプトワード
    • ・ネーミング
    • ・ロゴ、マークなどのCIデザイン
  4. 4,基本構想

    事業計画(収益構造、必要工事費のバランス)とともに基本構想を考えます。
    ここが最もチームとしては大事なところです。

    • ・ゾーニング
    • ・基本設計
    • ・サービス計画
    • ・料理構成
    • ・プロモーション計画
  5. 5,実施

    基本構想から実施に移します。

    • ・実施設計
    • ・確認申請
    • ・構造計算
    • ・見積もり査定
    • ・工事費決定
    • ・工程表作成
  6. 6,検証/改善

    さらに良いものにするために検証し
    改善をします。

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