〈家具〉

家具というものは、座る、くつろぐ、寝る、食べる、考える、文字や絵を描く、しまう、片付ける、様々な動作や目的とともに私たちの身体に合わせて考えられるものです。そして空間においては、合理的、便利的というだけでなく空間の意味や価値を変える力をもつものです。私の場合は、空間の中で家具を考えることが多く、家具は空間を生かすことも殺すこともあるので、本当に難しく面白いものと思います。

面白い家具は、ミネルバの宮本茂紀氏と作ります。いつも二人で家具の領域を超えて考えようと思ってやっています。北海道の旅館では増えすぎたエゾシカの革をなめして、暖炉のまわりに大きなシカ革のクッションをおきました。不思議なもので火に集まる鹿のように多くの人がその大きなクッションに身を委ねてくつろぐのです。

また、オホーツクのトリートメントスパには、オホーツクの動物を糢したぬいぐるみソファをつくりました。本当に可愛く楽しい仕事でした。これからも少し不思議で身近な分身のような家具を作っていきたいと思います。

椅子の先生、宮本 茂紀氏

椅子の先生、宮本 茂紀氏

2009.05

北海道 支笏湖

「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」

エゾシカの皮は、厳寒の冬を越すために本州のシカよりも厚く硬いのです。その厚さはなめすときは大変ですが、かえって丈夫なものとなり、安心して寝転がったりできます。すっかり増えすぎてしまったシカたち。何もシカに罪があるわけではないのですが、森の 樹皮を食べ尽くすために森の影響がでてしまっています。そこで、このエゾシカのシリーズをECOSYSTEM OF FOREST と名ずけました。

北海道 支笏湖「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」

北海道 支笏湖「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」

北海道 支笏湖「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」

2007.06

北海道 網走

「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

オホーツクのトリートメントスパのためにつくったオホーツクのぬいぐるみソファたち。オホーツクには大鷲、ゴマアザラシ、クマ、エゾシカ、そして森のウサギ。たくさんの動物たちがいます。そんな動物たちをイメージしたソファで癒しのひとときを。

北海道 網走「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

北海道 網走「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

北海道 網走「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

北海道 網走「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

北海道 網走「あばしり湖鶴雅リゾート 北天の丘」

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